9月は、実は転職の狙い目。求人は残っているのに、人が引いていく季節

2026年9月7日

※本記事はプロモーション(広告)を含みます。

前に「夏のボーナス後は6割が転職を考えている」という話を書きました。実際、7月・8月は転職市場が最も盛り上がる時期です。

では、その後の9月はどうか。「もう出遅れた」と思っていませんか。

逆です。9月は、むしろ狙い目です。

9月に起きている、2つのズレ

理由はシンプルで、求人と応募者の動きがズレるからです。

1. 企業側は、下期に向けて動き出す

多くの日本企業は4月と10月が期の区切りです。つまり9月は下期の直前。「10月から新体制で動きたい」「下期の目標に向けて人を入れたい」という採用が動きます。特に人事・経理・法務といった管理部門は、期初直前に採用が集中する傾向があります。

2. 応募者側は、落ち着く

一方、夏に動いた人たちは8月中に決着がついていきます。ボーナスをもらって動いた層が一段落し、9月は応募者の数が引いていく。

結果、こうなります。

求人はまだ残っている。なのに、応募する人は減っている。

競争率で考えれば、これは有利です。夏の熱気の中で大勢と競うより、少し引いた時期に落ち着いて選ぶほうが、通る確率も、じっくり検討できる余裕も増えます。

人がまばらになった初秋の夕方のオフィス街を歩く人の後ろ姿

私の時代にも、季節の波はありました

雑誌で職探しをしていた頃も、求人の量には波がありました。「今週の号は薄いな」という時期もあれば、分厚い号が出る時期もある。

当時は理由まで分かっていませんでしたが、振り返れば企業の期の区切りと連動していたのだと思います。同じ人間が同じ条件で探しても、時期によって選べる求人の数がまるで違う。 これは実感としてよく覚えています。

だから、動く時期を選べるなら選んだほうがいい。焦って動かなければならない事情がないなら、有利な波に乗るのは賢いやり方です。

ただし「9月だから動く」は間違いです

ここは正直に書きます。

季節が良いから動く、というのは動機として弱すぎます。 前にも書きましたが、「みんなが動いているから」で動くのと同じで、そこには自分の理由がありません。

順番は逆です。

  1. まず「自分は何が嫌で、次に何が欲しいか」がはっきりしている
  2. その上で、動くなら今の時期は悪くない

この順番なら、9月という季節はあなたの追い風になります。逆に理由が曖昧なまま「今が狙い目らしいから」で動くと、条件のいい会社に入れたとしても、また同じ不満を抱えることになります。

9月に動くなら、実務的にはこう進める

時期の利を活かすなら、動き方にもコツがあります。

1. 10月入社にこだわらない 「下期の始まりに合わせたい」と焦る必要はありません。選考には1〜2ヶ月かかるのが普通です。9月に動き始めて、決まるのが11月・12月でも、まったく問題ありません。

2. 新しく出た求人から見る 求人サイトには「新着」で並べ替える機能があります。ここを使ってください。

理由は、古い求人ほど、すでに大勢が応募しているからです。何ヶ月も載り続けている求人は、その間ずっと人が集まっていて、その中で選ばれなければいけません。一方、出たばかりの求人はまだ競争相手が少ない。

同じような条件の会社が2つあるなら、新しく出たほうに応募するだけで、通る確率は変わります。

3. 在職のまま進める これは何度でも書きます。次を決めてから辞める。 時期が良くても、この順番だけは変えないでください。

4. 「年内に決める」と、先に区切りを作る 転職活動は、期限を決めないと終わりません。

求人を眺めているだけの時間は、動いている気分になれて、しかも何のリスクもない。だから、そのまま3ヶ月、半年と過ぎていきます。私が5回動けたのは、毎回どこかで「ここで決める」と線を引いたからでした。

9月に始めれば、選考に1〜2ヶ月かかっても年内には答えが出ます。「年内に決める」と最初に決めてしまう。 そうすれば、情報を集めるだけで一年が終わることはありません。

実は、一年中「狙い目」の説明はできます

最後に、少し意地悪なことを書いておきます。

転職の記事を読んでいると、どの季節にも「今が狙い目」と書いてあることに気づきます。1〜3月は「新年度に向けた求人が多い」、4〜6月は「新体制で人が動く」、7〜8月は「ボーナス後で動きやすい」、9〜10月は「下期に向けて採用が動く」──全部それらしい理屈がつく。

つまり、季節の話はあくまで「おまけ」です。

本当に大事なのは、あなたの中で理由がはっきりしているかどうか。それさえあれば、いつ動いても遅くありません。私は季節など考えずに5回動きましたが、それでも最後には納得できる会社にたどり着きました。

9月が狙い目なのは事実です。でもそれは、すでに動く理由がある人の背中を、少し押してくれる程度のものだと思ってください。

まとめ:季節は追い風。理由はあなたの中に

  • 9月は企業の下期採用が動き出す時期。特に管理部門は期初直前に集中
  • 一方で夏に動いた層が落ち着くため、応募者は減る
  • つまり求人は残っているのに、ライバルは減っている
  • ただし「季節が良いから動く」は動機として弱い。自分の理由が先
  • 9月に動くなら、年内を一区切りに。10月入社にこだわらない

夏に動けなかったからといって、出遅れではありません。むしろ今のほうが、静かに選べる時期です。

理由がはっきりしているなら、この秋は悪くない季節です。


動く理由があるなら、秋のうちに始める

「年内に決める」と区切るなら、逆算すると動き出すのは今です。ただ、自分の理由がまだ言葉になっていないなら、そこから整理したほうが早い。何が嫌で、次に何が欲しいのか。 人に話すと、意外とはっきりします。

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季節は追い風にすぎません。あなたの理由さえはっきりすれば、あとはいつ動いても間に合います。


※参考: トラコム「9月の求職者はどう動く?」 / KEYPLAYERS「転職タイミング完全ガイド」