5回転職して「前の会社のほうがよかった」と思ったことは、一度もなかった
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転職を考えている人が、よく口にする不安があります。
「転職して、前の会社のほうがよかったと思ったらどうしよう」
今の会社に不満はある。でも、辞めたあとで後悔したら取り返しがつかない。だから動けない。そういう人は多いと思います。
私は20代で、5回転職しました。
では、その5回の中で、移ってから**「前の会社のほうがよかった」と思ったことはあったか。**
一度もありませんでした。
転職して不満を感じる人は、実はそれほど多くない
先に、世の中全体の数字を見ておきます。
厚生労働省の調査(2020年)では、転職した人に今の勤め先への満足度を聞いています。
- 「満足」「やや満足」:53.4%
- 「不満」「やや不満」:11.4%
転職した人の半分以上は、移った先に満足していて、不満な人は1割ほどです。
もちろん、残りの人は「どちらとも言えない」ですし、1割でも「後悔した人」がいるのは事実です。でも、「転職すると、たいてい後悔する」というほどではない、ということは分かります。
なぜ、私は一度も後悔しなかったのか
では、なぜ私は5回とも「前のほうがよかった」と思わなかったのか。
振り返ると、辞めた理由が、いつもはっきりしていたからだと思います。
私が辞めた理由は、毎回、給料が安いか、拘束時間が長いかでした。
辞めた理由がはっきりしていると、前の会社を思い出したときに、**「でも、あそこは給料が安かった」「でも、あそこは拘束時間が長かった」**と、辞めた理由がすぐに出てきます。
前の会社にも、良いところはあったはずです。でも、辞めた理由を上回るほどではなかった。 だから、戻りたいとは思わなかったのだと思います。
「前のほうがよかった」と感じやすい人
逆に言うと、転職して後悔しやすいのは、辞めた理由がはっきりしないまま動いた人です。
たとえば、こういうときです。
① 「なんとなく嫌」で辞めた
何が嫌だったのかを言葉にしていないと、次の会社で嫌なことがあったとき、前の会社の良いところばかり思い出してしまいます。 辞めた理由がぼんやりしているので、比べる物差しがないんです。
② 辞めた理由と関係ない条件で次を選んだ
たとえば、拘束時間が嫌で辞めたのに、「給料が高いから」だけで次を選ぶ。すると、同じ不満にまたぶつかることがあります。そうなると「これなら前のほうがマシだった」となりやすい。
③ 一時的な気分で辞めた
嫌なことが続いた週、休み明けの憂うつ。そういう一時的な気分だけで辞めると、あとから冷静になったとき、「そこまでじゃなかったかも」と思いやすくなります。

後悔しないために、辞める前にやっておくこと
私の経験から言えるのは、ひとつです。
辞める前に、辞める理由を言葉にしておく。
やり方は簡単です。
- 今の会社の何が嫌なのかを、紙に書き出す
- それが**「自分の努力で変えられるもの」かどうか**を考える(変えられないものが、本当の辞める理由です)
- 次の会社を選ぶときは、その理由がない会社かどうかを見る
これをやっておくと、転職したあとに迷いが出ても、書いた紙を見返せば「なぜ辞めたのか」を思い出せます。
前の会社の良いところを思い出して揺れそうになったら、辞めた理由と比べてください。 それでも前のほうがいいと思うなら、そのときは本当に前の会社が合っていたのかもしれません。でも、たいていは、辞めた理由のほうが重いはずです。
後悔が怖くて動けない人へ
最後に、一番伝えたいことです。
「転職して後悔したらどうしよう」と考えて動けない人は、ひとつ忘れていることがあります。
動かないことにも、後悔はあります。
給料が上がらない、拘束時間が長い。その不満を抱えたまま何年も過ごして、「あのとき動いていれば」と思う。それも、立派な後悔です。
私は5回動いて、一度も「前のほうがよかった」とは思いませんでした。辞める理由がはっきりしていれば、後悔はそれほど怖いものではありません。
まとめ:辞める理由がはっきりしていれば、後悔しにくい
- 私は5回転職して、「前の会社のほうがよかった」と思ったことは一度もなかった
- 厚生労働省の調査でも、転職後に満足している人は53.4%、不満な人は11.4%
- 後悔しなかったのは、辞めた理由(給料と拘束時間)がいつもはっきりしていたからだと思う
- 後悔しやすいのは、なんとなく辞めた・辞めた理由と関係ない条件で選んだ・一時的な気分で辞めたとき
- 辞める前に、辞める理由を紙に書いておく。 迷ったら、それと比べる
- 動かないことにも、後悔はある
「前のほうがよかった」と思うかどうかは、次の会社で決まるのではありません。辞める前に、理由をはっきりさせたかどうかで、ほとんど決まっています。
辞める理由を、人に話して整理する
紙に書き出しても、自分の不満がうまく言葉にならないこともあります。そういうときは、外の人に話してみると整理しやすくなります。「何が嫌で、次に何が欲しいのか」を一緒に言葉にしてもらえます。
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公式サイトで無料登録するもちろん、自分の中で理由がはっきりしている人は、相談しなくても大丈夫です。大事なのは、辞める前に理由を言葉にしておくことです。
※数字の出典: 厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」