面接で「なぜ辞めたんですか」と聞かれたら。5回答えてきた私の答え方
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面接で、必ず聞かれる質問があります。
「なぜ、前の会社を辞めたんですか」
ここで詰まる人が本当に多い。正直に「給料が安かったので」と言っていいのか。「残業が多くて」と言ったら根性なしと思われないか。用意した答えを言いながら、自分でも嘘くさいと感じる──分かります。
私は20代で5回転職しました。つまり、この質問に5回答えて、5回とも次の職を得ています。
そして、先に一番の本音を書いておきます。5回とも、退職理由をしつこく突っ込まれた記憶がありません。 拍子抜けするかもしれませんが、これが実感です。今日はその理由と、それでも用意しておくべき答え方を書きます。
実は、思っているほど追及されません
まず、あなたの不安をひとつ下ろさせてください。
面接官は、退職理由を尋問しに来ているわけではありません。
私は5回転職しましたが、「本当はもっと理由があるんじゃないですか」「その説明では納得できません」と食い下がられたことは、記憶にありません。聞かれて、答えて、次の質問に進む。 たいていそれで終わりでした。
理由は考えてみれば当たり前で、面接の時間は限られているからです。面接官は、退職理由の追及より、あなたが仕事をできる人かどうかを見たい。 退職理由は、そのための確認の一つにすぎません。
ネットで「退職理由 面接」と検索すると、圧迫面接の体験談や、模範解答の暗記法がずらりと出てきます。あれを読むと「うまく答えないと落とされる」と思い込んでしまう。でも実際は、普通に筋の通った答えを一つ用意しておけば、それで通ります。
だから今日書く内容も、暗記用の完璧な模範解答ではありません。一つだけ、自分の言葉で言えるようにしておく。 それで十分です。
上司に言うのと、面接で言うのは、別の話です
まず大前提を整理させてください。
前に「退職を切り出すときは、本当の理由を言わなくていい」と書きました。上司には「やりたいことがあるので」で十分だ、と。
でも、面接は違います。
上司に対しては、理由を伏せるのが正解でした。相手はあなたを引き止める側だからです。 面接官に対しては、理由を説明するのが正解です。相手はあなたを選ぶ側だからです。
同じ「退職理由」でも、誰に、何のために話すのかがまるで違う。ここを混同すると、面接で「やりたいことがあって」だけを繰り返して、中身のない受け答えになります。

面接官が本当に知りたいこと
では、面接官は何を知りたいのか。5回受けてきた実感で言えば、こうです。
「うちに来ても、同じ理由でまた辞めないか」
これだけです。あなたを責めたいわけでも、性格を見たいわけでもない。採用して数ヶ月で辞められたら困るから、その確率を測っているだけです。
これが分かると、答え方が変わります。正直かどうかより、「この会社では繰り返さない」と伝わるかどうかが勝負なんです。
給料や残業を理由に言っても、実は構いません
よく「待遇の不満を言うのはNG」と書かれています。私はこれ、半分だけ正しいと思っています。
ダメなのは、不満で終わることです。
- ❌「給料が安かったので辞めました」
- ❌「残業が多くてきつかったので」
これだと、面接官にはこう聞こえます。「この人は、不満があると辞める人だな」。理由が待遇だからダメなのではなく、話が愚痴で終わっているからダメなんです。
では、どう変えるか。
- ⭕️「成果を出しても給与に反映されにくい仕組みだったため、評価が待遇に結びつく環境で働きたいと考えました」
- ⭕️「長時間の勤務が常態化しており、効率よく成果を出す働き方をしたいと考えて転職を決めました」
言っている中身は「給料が安い」「残業が多い」とまったく同じです。変えたのは、向きだけ。 「嫌だったから逃げた」ではなく「こうしたいから動いた」に向きを変えている。
私が5回とも使っていたのは、この一点だけです。
型はひとつ。「事実 → 判断 → だから御社」
言い方の型としてまとめると、こうなります。
1. 事実を、感情を抜いて短く言う 「前職では〇〇という状況がありました」。ここは1文で終わらせる。長く語ると愚痴になります。
2. 自分がどう判断したかを言う 「そのため、△△を重視して働きたいと考えました」。ここが一番大事です。あなたが考えて決めた、という部分を必ず入れる。
3. だから、この会社を選んだとつなげる 「御社は△△という点で、私が求める環境だと感じました」。辞めた理由と、応募した理由が一本の線でつながると、説得力が跳ね上がります。
逆に言えば、辞めた理由と志望動機がバラバラな人は落ちます。 「残業が嫌で辞めた」と言いながら、志望動機が「成長できそうだから」だと、面接官は「じゃあ残業は解決してないな」と思う。繋がっているかどうかを見られています。
嘘はつかなくていい。並べ替えるだけです
ここを誤解しないでほしいのですが、嘘をつけとは言っていません。
私が5回の面接でやっていたのは、事実の並べ替えだけです。
- 事実を消さない
- ただし、先に「これからどうしたいか」を置く
- 不満は、その理由として後ろに短く添える
同じ材料でも、置く順番で印象は変わります。 料理と同じです。嘘の食材は使わない。盛り付けを変えるだけ。
そして、これは面接のためのテクニックというだけでもありません。「自分は何が嫌で、次に何が欲しいのか」を言葉にする作業そのものです。前にも書きましたが、これができている人は、次の会社選びでも失敗しません。
転職回数が多い人へ
「5回も辞めていたら、さぞ回数を責められたでしょう」と思うかもしれません。
正直に言うと、それも、そこまで突っ込まれませんでした。 私の場合は同じ系統の仕事を続けていたので、「またその仕事をやりたいんだな」と受け取られていたのだと思います。回数そのものより、次に何をしたいかを見られているという感覚でした。
とはいえ、聞かれる可能性はあります。備えるなら、答え方はひとつです。一回ずつ言い訳をしない。全体を一本の線にする。
「条件面で納得できる環境を探す中で、結果的に複数社を経験しました。その過程で、自分が重視するのは〇〇と△△だとはっきりしました。御社はその両方が揃っている会社だと考えています」
回数そのものは変えられません。でも、そこに一貫した基準があったと示せれば、「フラフラしている人」から「基準を持って選んできた人」に変わります。
実際、私の5回は毎回「給料」と「拘束時間」でした。バラバラに見えて、軸は一本だった。あなたにも、たぶん軸があります。 それを言葉にできるかどうかだけです。
まとめ:向きを変える。それだけです
- 思っているほど追及されません。 5回受けて、しつこく突っ込まれた記憶はありません
- 上司には理由を伏せる。面接官には説明する。 相手の立場が違います
- 面接官が知りたいのはただ一つ、「うちでも同じ理由で辞めないか」
- 給料や残業を理由にしてもいい。ダメなのは、不満で終わること
- 型は「事実 → 自分の判断 → だから御社」。辞めた理由と志望動機を一本につなぐ
- 嘘はつかない。事実の順番を変えるだけ
- 回数が多いなら、一貫した軸を示す。「フラフラ」から「基準を持って選んだ」に変わります
正直に言えば、私は面接がうまい人間ではありませんでした。それでも5回通ったのは、辞めた理由がいつもはっきりしていて、次に欲しいものが言えたからだと思っています。
そして何より、面接は思っているほど怖い場所ではありません。 ネットの体験談を読んで身構えるより、一つだけ自分の言葉を用意して、あとは普通に話す。それで通ります。
うまく話す必要はありません。自分の言葉で、筋が通っていればいい。 5回受けた人間が言うのだから、間違いないと思ってください。
答え方を、一緒に整理してもらう
「この言い方で伝わるか」を客観的に見てもらえるのは、間に人が立つ強みです。私の時代にはなかった贅沢でした。
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公式サイトで無料登録する給与や条件の確認も、間に立つ人になら頼めます。面接で聞きにくいことほど、任せてしまうのが実務的です。